「AIでアプリが作れる」と聞いても、具体的に何が作れるのかが分からないと動けません。
この記事では、非エンジニアでも現実的に到達できるものを難易度順に10例挙げます。あわせて、まだ厳しい領域にもはっきり線を引きます。期待値がずれたまま始めるのが、一番の遠回りだからです。
レベル1:初日に届く(数十分〜数時間)
1. 自己紹介・ポートフォリオの1ページサイト
文章と写真を渡して「こういうページにして」と言うだけで形になります。最初の「動いた」を体験するのに最適です。
2. 計算ツール(見積もり・割り勘・単位換算)
入力欄と計算ロジックだけの単機能ツール。ルールが明確なので、AIとの相性が非常に良い領域です。
3. 定型文ジェネレーター
「項目を選ぶと、メール文面が出てくる」タイプ。営業や事務の現場で地味に効きます。
レベル2:数日で届く
4. データを保存するメモ・記録アプリ
読書記録、トレーニング記録、経費メモなど。「保存する」が入った瞬間に難易度が一段上がりますが、小さく区切れば十分届きます。
5. CSVの整形・集計ツール
「この形式のCSVを読み込んで、こう集計して出して」。Excelでやっている定型作業を、そのまま置き換えられることがあります。
6. 社内向けの簡易チェックリスト・申請フォーム
紙やチャットで回している運用を、Webの形にするだけで管理が楽になります。
レベル3:1〜3週間で届く
7. 会員登録つきのWebアプリ
ログインが入ると、他人のデータが見えてはいけないという要件が発生します。ここから先はセキュリティの確認が必須です。
8. 外部サービスと連携するツール
チャットツールへの通知、カレンダー連携、決済サービスとの接続など。仕様書を読む力が少し要りますが、AIに読ませながら進められます。
9. LINEボット・チャットボット
問い合わせ対応やFAQの自動化。個人事業や小規模店舗で実用になりやすい領域です。
10. 業務システムのプロトタイプ
「本番運用」ではなく「動くたたき台」として作り、関係者と認識を合わせる用途。ここがバイブコーディングの最も費用対効果が高い使い方かもしれません。
逆に、まだ厳しい領域(正直に)
期待値をそろえておきます。以下は「不可能」ではありませんが、AIに任せきりでは危険です。
- お金を扱うシステム(決済・会計の本番運用)……間違いが直接損害になります。
- 個人情報を大量に扱うシステム……漏えい時の責任が重すぎます。
- 止まると業務が止まる基幹システム……障害対応ができる人が必要です。
- 性能が要求される大規模サービス……設計判断の比重が大きく、経験がものを言います。
共通しているのは、「間違えたときのコストが高い」領域です。ここは、作れるかどうかではなく責任を取れるかどうかの問題です。
何から作るべきか
自分が実際に困っていることを選んでください。他人のお題では続きません。
選ぶときの基準は3つです。
- 毎週やっている作業か(頻度が高いほど効果が出る)
- ルールが決まっているか(判断が要る作業はまだ難しい)
- 間違えても大事故にならないか(最初の1つ目は特に)
この3つを満たすものが、あなたの最初の題材です。
作り始める前に
進め方は独学ロードマップに3ヶ月の設計としてまとめました。ツール選びはAIコーディングツール比較から入るのが早いです。
そして最も効くのは、指示の書き方です。同じツールでも、指示で結果が変わります。
まとめ
- 1ページサイト・計算ツールなら初日に届く。
- 保存機能が入ると一段難しくなる。それでも数日の範囲。
- ログイン・外部連携まで来たらセキュリティ確認が必須。
- お金・個人情報・基幹系は、任せきりにしない。
- 題材は「毎週やっていて、ルールが決まっていて、失敗しても平気」なものから。
次に読む
- 指示のコツ → 指示の書き方7つのコツ
- つまずき対策 → 初心者がやりがちな失敗7つ
- 実際に作った記録 → このサイトをAIで作った記録
